地震対策のためにも捨てる
2011年3月11日に東北地方や関東地方を中心とした大地震が起こりました。
日頃は地震に対する対策は行わないという人も多いかと思いますが、このような災害は比較的起きているという事実もあります。1995年には阪神・淡路大震災があり、関西周辺で被害が起きています。
こうした地震対策にはいろいろなものがありますが、その一つが「捨てる」だと思います。
どうして捨てることが地震対策になるのかをここで紹介します。
物が少なければ被害も少ない
物を多く持っていると、地震が起き、物が落ちるなどした際に被害が大きくなります。
物が10個しかない人と100個しかない人と比べてみれば一目瞭然です。全部が被害に合うと、前者は10個の被害、後者は100個の被害となります。
壊れた場合は買いなおす必要があるかもしれませんし、壊れなくても下に落ちたなどすれば、それを元に戻す労力も10倍になります。
物が少なければ、被害にあった時からの回復も容易というわけです。
物の落下などによる被害を防ぐ
物が少なければ、当然家の中、部屋の中に置くものが少なくなります。
普段から広く部屋を使えるわけですが、これは震災時にも有効に働きます。
物が多いと、どうしても積み上げて物を置いたり、タンスや棚などの収納用品を多く用意する必要が出てきます。
すると、大地震によって大きく揺れた時、それらのタンスや棚が倒れる可能性があります。
倒れた時に、その場に自分がいなければ良いのですが、もし寝ている最中にタンスなどが倒れてくれば、当たって怪我をする可能性があります。また、怪我によって、その後の行動ができなくなり、動くことも逃げる事も出来なくなります。もちろん、当たった時に出血などして最悪の場合は亡くなる可能性もあります。
このため、普段から物を捨て、部屋に高く物を積み上げない、収納家具も限定的にするなどの工夫が必要でしょう。
被害にあった物への想いを絶ち切りやすい
決して普段から捨てることをやっているからと言って、物への想いをこめていないというわけではないでしょう。
しかし、普段から物をなんでも手元に置いてしまう人よりかは、普段から捨てることをしている人の方が、物への想いを絶ち切りやすいかと思います。
大事なものは多々あるかと思いますが、それよりも今後の自らの将来に向けた行動を、といった考えになりやすいように感じます。
人によりそれぞれでしょうが、物をなんでも手元に置き続ける人と対比として、比較的想いを絶ち切りやすいと言えるでしょう。
引きずってしまうと、先々の精神上もよろしくありませんので、そうした心配を早めに無くすという点でも、捨てるという行動はお薦めできます。